1981年に実用化されたスペースシャトルの一番の特徴は、繰り返し何度も使用できる点にあります。そのために人工衛星の打ち上げコストも低くなり、宇宙開発でも重要な役割を果たしています。最近は再びロケットを使うようになっていますが、再利用できる機種もあり、スペースシャトルの技術は様々な側面で生かされています。今後も宇宙空間では様々なプロジェクトが計画されており、将来的にスペースシャトルがまた再登場する可能性もあります。特に惑星間の有人飛行を行うときには、資材の運搬などでその役割が期待されています。また宇宙空間は無重力なので、素材開発で必要な特殊な環境を得ることができます。
そして大型の研究施設を打ち上げる場合にも、新しいスペースシャトルの登場が待たれています。一方で大型の宇宙開発のプロジェクトには膨大な資金が必要であり、次第に一国で対応するのが難しくなりつつあります。そのために今後のスペースシャトルを使った宇宙開発では、国際協力が更に求められるようになります。様々な国が得意とする技術を持ち寄ることが、質の高い宇宙船の開発にもつながります。そして打ち上げのコストが更に下がると、宇宙旅行も容易になります。