スペインのバルで出されている肉料理と聞いて、最初に思い浮かべるのはやはり生ハムだと思います。特にスペインには、世界三大ハムの一つであるハモン・セラーノがあることもあり、スペイン料理におけるメイン食材の一つとなっており、タパスなどでもハモン・セラーノを使った料理をよく見かけるので、日本人にも馴染みのある食材だと思います。
さらにはスペイン料理には、南西部などのイベリア半島で飼育されている、どんぐりだけを食べさせて育てられている豚だけを使って作られたハモン・イベリコ、日本で言うところのイベリコ豚といった食材もあり、こちらは日本でも高級食材として最近は有名になっているので、こちらの方を思い浮かべる人の方が多いのかもしれません。
ただハモン・イベリコは、ハモン・セラーノよりさらに希少なハムになっており、スペインで生産されているハムの1割程度だとも言われています。
それだけに入手がなかなか難しく、日本で売られている安価なハモン・イベリコは、本物ではない場合も多いので注意が必要です。
ハモン・イベリコはそのままスライスしただけでもワインに合うのですが、ハムにせずに肉料理の材料として使っても絶品なので、スペインのバルには欠かすことができない、代表的な肉料理の食材だと思います。