雨漏りの原因を最短特定!散水試験・サーモ診断で分かる屋根修理の勘どころ

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雨漏りを最短で特定する要点は「伝い方を読む→仮説→検証」の反復にある。屋根修理 幸手市での現場対応でも同様で、まず室内側で天井裏・壁内の水みちを確認し、染みの輪郭、石膏粉の膨れ、木口の黒ずみ、金物の錆筋など“到達点”の証拠を写真とメモで記録する。配線やダクトまわりは毛細管現象で横走りしやすい。次に屋根外部を目視し、棟板金の釘浮き、重ね代不足、シーリング破断、谷板金のピンホール、瓦・スレートの割れやズレ、壁際・笠木・サッシ取り合いの水切り欠落、ルーフィングの露出劣化をリスト化する。検証は散水試験とサーモ診断の併用が速い。散水は①低所から高所へゾーン分け(壁際→谷→棟の順)②1ゾーン10〜15分の連続散水③ホースは霧状〜シャワーで圧をかけすぎない④屋内観察は二人体制(インカム推奨)⑤反応が出たら直前の散水箇所を“原因候補”と記録、を基本とする。雨押えや捨て水切りの裏、板金重ね・釘頭・役物のジョイントなど「線/点」の部位に焦点を当てると早い。サーモ診断は日射後の夕方〜夜間、または未明が有効で、含水部は周囲より温度が遅れて変化するため温度差が現れる。基準面(健全部)と見比べ、断熱欠損や配管・電線の発熱、日影の影響と誤判定しないよう注意する。必要に応じて含水計(ピン式/ピンレス)で数値も押さえる。散水で再現、サーモで面を特定、室内側の走行跡で整合—この三点が一致すれば特定精度は高い。診断上の勘どころは、雨漏りは“点”の不具合が“面”の被害を生むこと、そして上流の微小欠陥が下流で顕在化することだ。よって目視段階で怪しい箇所を広めに洗い出し、散水は順序と持続時間を厳守する。安全面では必ず墜落制止用器具を使用し、濡れた屋根での移動はゴム底靴・屋根足場を併用、感電防止のため分電盤の漏電遮断器を確認する。修理の勘どころは、棟板金は下地貫板の健全性確認とステン釘/ビスの打ち直し+ジョイントの防水テープ併用、谷板金は交換が原則(パッチは応急)、壁際は捨て水切り新設と立上りのルーフィング差し替え、スレート割れは差し替えかステンプレート併用の補修、瓦は葺き直しやラバーロックの適否を構造と荷重で判断する。シーリング単独の“増し打ち頼み”は持続性に乏しいため、必ず雨仕舞い(一次:屋根材、二次:ルーフィング)の筋で対処する。補足として、蛍光染料を少量混ぜた散水+UVライトで流路を可視化する方法、軒天や外壁の点検孔から内視鏡で裏側を覗く方法も有効。最後に、散水試験は周囲への漏水リスクを伴うため排水経路と屋内養生を先に整え、試験後は完全乾燥を待って再サーモで残留水分がないか確認する。以上を守れば、原因特定までの無駄打ちを減らし、修理の一次対策で止水に持ち込める確率が高まる。